顎関節外来
口が開けづらい、
あごがおかしい等
顎関節でお悩みの方へ
お口が開けづらい、開け閉めする時にあごの関節が痛い・音がする、といった症状を顎関節症(がくかんせつしょう)といいます。
近年、そういった症状を持つ人が増えてきているのですが、はっきりとした治療方法が確立されていない病気なので、治療にあたる医療機関が少ないというのが現状です。
当院では、あごのトラブルの原因を分析し、食事指導、悪習慣の改善指導はもちろん、必要に応じて噛み合わせ治療も行っております。中には頭痛や肩こりと関連している場合もあり、治療により症状が改善されることもあります。気になる場合は、一度ご相談ください。
顎関節症セルフチェック
- 口を大きく開けることができない(人差し指から薬指の3本指を縦にして入らない)
- 口を開けるとあごが「カックン」と音がする
- 口を開けると痛みがある
- 食事や会話をした後、あごがだるくなる
- 噛むと、耳やこめかみあたりが痛い
- 硬いものを食べると、あごが痛い
- 口を大きく開けるときにあごが曲がって開く
思い当たることはありませんか?症状については個人差がありますが、一つでも当てはまる方は、お気軽にご相談下さい。
顎関節症の原因
顎関節症については原因を特定することが難しく、生活習慣や癖、精神的なものなど、以下の様な様々な要因が重なって症状になると考えます。
- 歯ぎしりや食いしばりをしている
- スマホやパソコンなどを長時間操作する
- ストレスを感じている
- うつ伏せで寝ている
- よく頬杖をつく癖がある
- デスクワークなど長時間同じ姿勢でいる
- 頬杖をよくする
- 高い枕や硬い枕の使用
- 緊張感が持続する精密作業などが多い
- あごをぶつけるなどして衝撃が加わった
など
特に睡眠時の食いしばり歯ぎしりや食いしばりは、負担が大きく、その力は通常の時の2倍、成人の場合約100kgほどの力が歯にかかると言われています。このため顎に負担がかかり、顎の関節部分の関節円板のズレに繋がるということがあります。
最近では仕事でパソコンの画面に向かって長時間仕事をしたり、スマートフォンを使用する時間なども多く、そのときの姿勢やストレス性の歯ぎしり(無意識)が原因で顎の関節に負担がかかることもあります。
成長期のお子様で吹奏楽部などに所属して口をよく使う場合も顎関節症に悩む方がいらっしゃるなど原因は様々です。
当院の顎関節症の治療
顎関節症の治療は、まず歯科医師による問診やレントゲンなどによる検査をします。その結果により、次の様な治療を行います。
- 悪習癖の改善・自己管理
- 悪習癖を自覚してもらい、しないように自己管理をしていただきます。 筋肉の疲労性のものであれば、安静して様子を見て対応します。
- マウスピース(スプリント)
- 夜間の歯ぎしりや食いしばりが原因で顎が疲れる場合などは、睡眠時のマウスピースを利用します。
- 痛みを取り除く
- 痛みが改善しない場合は、直接顎の関節部分に薬剤や潤滑剤を注入します。
- マッサージ
- 筋肉の疲労を取るマッサージ(温熱療法や超音波)などを行います。
- 正常な位置に戻す処置
- 顎の関節円板のズレなどが生じている場合は、正常な位置に戻す処置を行います。
顎関節症の原因や症状は、個人差がありますので、行われる治療方法はそれぞれ異なります。初期的なものについては対処療法が主となります。
ストレスが軽減されることで改善したり、顎などの筋肉の疲労の場合は安静にすることで症状が治まることもあります。
日頃からストレスを溜めず、リラックスするなど自己管理が大切です。