記事公開日:2020年2月19日/更新日:2023年12月20
詰め物や被せ物が外れた経験はありませんか?連休中など⻭医者が休みの時に限って外れてしまったという話をよく⽿にします。
外れた詰め物や被せ物をそのまま放置してしまうとさまざまな悪影響が出てきます。特に繰り返し同じ個所が外れてしまう⽅は、何らかのトラブルの原因があるはずです。
年末年始も控えていますので、かかりつけの歯科医院が休診の間にお口のトラブルが起こらないように口内環境を整えておきましょう。
今回は詰め物や被せ物が外れる主な原因や予防方法、外れたままにしておくリスクや休みの間にお口のトラブルがあった場合の対処についてご紹介します。
詰め物や被せ物が外れる主な原因と予防方法
● ⾍⻭(⼆次カリエス)
詰め物・被せ物は長い間使っていると、経年劣化で歯との間に隙間ができることがあります。その隙間から⾍⻭菌が入り込んで⾍⻭になると、詰め物や被せ物が外れやすくなります。
虫歯は一度治療しても正しいケアができていないと何度でも繰り返してしまいます。日頃からお口を清潔に保ち、お口の中の細菌数を減らすことで虫歯のリスクを下げたり、歯科定期健診で、詰め物・被せ物と歯の間に隙間ができていないか、隠れている部分が虫歯になってないかをチェックしましょう。
● ⻭ぎしりや⾷いしばり
⻭ぎしりや⾷いしばりの過剰な⼒が詰め物・被せ物に加わることで、外れやすくなったり、割れたり⽋けたりすることがあります。
歯ぎしりや食いしばりの原因は、ストレス、歯並び、パソコンやスマホ操作など長時間同じ姿勢をとるなど原因は様々です。日頃から歯ぎしり、食いしばりをしないことを意識したり、適度に休憩をとる、寝ている間はナイトガード(マウスピース)で予防するなどの対策を行いましょう。
ナイトガードについては、お気軽に当院にご相談下さい。
● 噛み合わせの影響
経年によって噛み合わせのバランスが変化したり、いつも同じ側の⻭で噛んだり、固いものを好んでよく⾷べることで、一部の歯に負担がかかり、詰め物・被せ物が外れることがあります。
歯科定期健診で、噛み合わせのバランスや詰め物・被せ物の状態を確認しておきましょう。必要があれば噛み合わせの調整をすることがあります。
● 詰め物・被せ物の素材や接着剤が弱くなる
詰め物や被せ物の素材そのものや固定している⻭科⽤の接着剤が劣化すると外れやすくなります。
詰め物や被せ物を外れたままにするリスク
詰め物や被せ物が外れた部分は、治療の際に削っているため、⾷べかすや汚れがたまりやすく、健康な歯に比べて簡単に⾍⻭になっていまいます。詰め物や被せ物が外れたら、外れた部分で噛むのを避け、清潔に保ち、早めに⻭科医院に⾏きましょう。外れた詰め物・被せ物はつけなおすことが可能な場合もありますので、無くさないようにお持ちください。
注意!
外れた詰め物被せ物をご⾃⾝で接着剤でくっつけないでください。⻭科⽤の接着剤以外で接着してしまうと、かみ合わせが変わる、外れて口の中を傷つけたり飲み込んでしまう可能性があるだけでなく、一般の接着剤の成分は身体にも良くありませんので、歯科医院に相談してください。
休日にお口のトラブルが起こったら
可能であれば、かかりつけの歯科医院に早めに行くことがいちばんですが、休診日にお口にトラブルがあり、痛みや腫れ、外傷など急を要する場合は、お近くの休日急病診療所を受診しましょう。早めに診てもらった方が良いか迷ったときは、電話で相談できる窓口もありますので、何かある前に、ご自身の地域の休日急病診療所を調べておきましょう。
まとめ
今回は詰め物や被せ物が外れる主な原因や予防方法、外れたままにしておくリスクや休みの間にお口のトラブルがあった場合の対処についてご紹介しました。
お口を健康に保つためには、日常の正しいセルフケアと歯科医院でのプロによるメインテナンスが欠かせません。日頃からかかりつけの歯科をもち、口腔管理を行い、お口のトラブルのリスクを減らして、楽しい年末年始をお過ごしください。