「歯のトラブルは歯医者さんへ」というのは、多くの人にとって当たり前のこと。しかし、歯以外の症状でも歯科医院で診てもらえるケースがあるのをご存じですか?
歯科はお口の粘膜や舌、顎など口周りのさまざまなトラブルにも対応できる専門家です。今回は、「こんな症状でも歯医者に行っていいの?」という疑問にお答えしながら、歯科医院で診てもらえる症状についてご紹介します。
目次
1. 顎の痛みやカクカク音がする(顎関節症)
「口を大きく開けづらい」「口を開けると顎が痛い、カクカク音がする」などの症状がある場合、それは顎関節症(がくかんせつしょう)かもしれません。
顎関節症は、歯の噛み合わせの乱れや食いしばり、ストレスなどが原因で起こることが多く、症状が悪化すると食事や会話が困難になることもあります。歯科医院では、噛み合わせの調整やマウスピースの作成、必要に応じて理学療法などを行い、症状を改善へと導きます。
2. 口の中の痛みや違和感(口内炎・舌のトラブル)
口内炎は通常は1~2週間で治りますが、長引く場合や痛みが強い場合は、歯科医院で診てもらうことをおすすめします。
舌の痛みや表面に異変がある場合は、詰め物や入れ歯による物理的な刺激や、清掃不足、生活習慣の乱れなど様々な原因があります。気になる場合は歯科で相談しましょう。
3. 口が渇く・ネバネバする(ドライマウス)
「口の中が乾いて話しにくい」「ネバつきが気になる」という症状は、ドライマウス(口腔乾燥症)の可能性があります。
ドライマウスは、加齢やストレス、薬の副作用などによって唾液の分泌が減少することで起こります。唾液が少なくなると、虫歯や歯周病のリスクが高まるだけでなく、食べ物が飲み込みにくくなることも。歯科医院では、唾液の分泌を促す治療やセルフケアのアドバイスを受けることができます。
4. 歯ぎしりが気になる
「寝ているときに歯ぎしりをしていると言われた」といった悩みも、歯科医院で相談できることがあります。歯ぎしりや食いしばりは、ストレスや噛み合わせの問題が原因となることが多く、放置すると歯がすり減ったり、顎関節症につながることも。歯科医院では、ナイトガード(マウスピース)を作成し、歯や顎への負担を軽減する治療を行います。
5. 口臭が気になる
「しっかり歯磨きをしているのに口臭が気になる」という場合、口臭の原因は歯や舌の汚れ、歯周病、ドライマウスなどさまざまです。
当院の口臭外来では、口臭の原因を特定し、適切な対策をご提案いたします。お気軽にご相談下さい。
まとめ
今回は、歯のトラブル以外で、歯科医院で診てもらえる症状についてご紹介しました。歯科医院では、口の中全体や顎のトラブル、さらには口臭や歯ぎしりなどにも対応しています。
「これって歯医者さんで診てもらえるの?」と思ったら、まずは相談してみましょう。早めの受診が、健康なお口を守る第一歩になります。