そんな時、「歯茎が腫れた」「歯茎に違和感がある」なんて経験ありませんか。お口の中は敏感で体調が悪かったりすると、症状が出やすくなっています。免疫力が落ちているときに磨き残しがあると、元気な時には抑え込めていた細菌が、活発に活動して歯茎に炎症を起こしてしまうのです。
お⼝のケアは、⾵邪やインフルエンザ予防につながります。口腔健康管理を受けた場合インフルエンザの発症率が減ったというデータもあります。
お⼝のケアは⻭科医院での定期健診だけでなく、ご⾃宅でのケアも重要です。
今回は免疫力アップに、口腔ケアをご紹介します。
歯磨き
歯と歯の間や、かみ合わせ、歯茎の境目などプラークが付着しやすいポイントは、特に意識して磨きましょう。フロスや歯間ブラシを使用することも効果的です。
お子様の場合は、仕上げ磨きなど大人の方がしっかり管理してあげましょう。
フッ素やキシリトールなどを上手に使う
舌磨き
⾆苔はうがいをしただけではなかなか取れません。しかしハブラシで⻭を磨くようにこすってしまうと、舌の表⾯を傷つけてしまい、逆に汚れが溜まりやすくなってしまったり、味を感じる味蕾(みらい)を傷つけてしまったりすることもありますので、鏡を見ながら舌ケア専用のブラシを使って優しくケアするなど注意が必要です。
お口の機能向上トレーニング
お口の機能は食べるだけでなく、会話をしたり、豊かな表情を作ったりすることにもつながりますので、日頃からお口の体操を意識してトライしてみましょう。
規則正しい食生活
食事をする度に虫歯菌が酸を作り出し、歯を溶かそうとしますが、唾液の働きによって溶かされた歯は修復されます。ところが飲食の回数が多かったり、糖分を含む食べ物をだらだらと食べ続けると、唾液の修復作用が追いつかなくなり、虫歯になってしまいます。バランスの悪い食事や、不規則な時間の食事、いつまでもだらだら食べるなどはしないように気をつけましょう。
歯科定期健診
また歯磨き指導では、患者様の歯並びや磨き方の特徴を考慮した正しい歯の磨き方をレクチャーしたり、効果的なフッ素の使い方など、正しい知識を身につけていただき、ご自宅でのケアをより効果的なものに導きます。
新型コロナウイルスの影響もあり、⻭科医院から⾜が遠のいている⽅もいらっしゃるかと思います。しかし、治療が途中になっていたり、ご⾃⾝でのお⼝のケアが難しい⽅はそのままにしておくと、全⾝の健康状態にも関係してきます。
例えば、虫⻭治療の途中で治療を中断してしまうと、お⼝の中は細菌が残ったままになったり、患部から新たなトラブルが発症したり、さらにはお⼝だけにとどまらず、様々な疾患を発症するリスクがあります。
特に糖尿病罹患者で歯周病治療のために通院中の方や、歯周病重症化予防のために定期健診をされている場合はご相談ください。
高齢者や介護施設、在宅介護等の方で口腔ケアを中断する場合は、歯科口腔衛生状態の低下による誤嚥性肺炎の発症などが懸念されますので注意が必要です。
これらに当てはまる方は⾃⼰判断をせずに、まずはかかりつけの⻭科医院にご相談下さい。
マスクの着用やうがい・手洗い、アルコール消毒に、歯磨きや舌磨きをプラスしてみてくださいね。普段の疲れ、インフルエンザや新型コロナウイルス対策に、日頃からお口をケアして健康に冬を乗り切りましょう!
参考
公益社団法人 日本歯科医師会
https://www.jda.or.jp/corona/Tooth-and-mouth-health.html