11月8日は「いい歯の日」です。歯でしっかり噛むことが生活を豊かにしてくれていることをご存知ですか?
食べたり、笑ったり、豊かな表情も、よく噛む力でお口周りの筋肉が鍛えられることで作られています。
特にスポーツなどで力を発揮するときも歯をしっかり食いしばることで運動能力に大きく影響します。
厚生労働省では、より健康な生活を目指すという観点から一口30回以上噛んで食べることを目標とした「噛ミング30(カミングサンマル)」運動を提唱しています。
今回は噛む力についてご紹介します。
噛む力はどれぐらい?
噛む力の目安は体重=噛む力と言われています。スポーツをしている、硬いものをよく食べるなど、歯を食いしばったりよく噛むことが多い人は、噛む力が体重以上になることもあります。
しかし、奥歯を1本失うだけで、噛む力は20%低下するとも言われています。そうならないためにもしっかりお口のケアをして歯を大切にしたいですね。
噛むことの効果
よく噛んで食べる8つの効果を紹介した「ひみこのはがいーぜ」という標語がありますので、そちらに沿って見ていきましょう。
ひ:肥満予防
よく噛んで時間をかけて⾷べることで、血糖値が緩やかに上がり、少量でも満腹感を感じやすくなり肥満予防になります。
み:味覚の発達
よく噛むことで、食べ物の味が唾液に溶け出し、しっかり⾷材の味を感じることができます。
こ:言葉の発音はっきり
よく噛んで⼝の周りの筋⾁を使うことで鍛えられ、はっきりした発音や、豊かな表情を作り出します。
の:脳の発達
よく噛むことで脳に刺激が伝わり、記憶力や集中力アップ、認知症予防にもつながります。
は:歯の病気予防
よく噛むと唾液がたくさん出て、お口の中をきれいにしてくれるため、虫歯や歯周病予防につながります。
が:ガンの予防
唾液の成分に含まれる酵素には、発がん物質の発がん作用を弱める働きがあります。
い:胃腸の働きを促進
よく噛むことで消化酵素がたくさん出て、消化を助けます。
ぜ:全身の体力向上と全力投球
スポーツをするときなど、ここぞという時に力を入れて噛みしめたいとき、しっかり歯を食いしばることで力が湧き、活発に活動できます。
噛む力はお口の中だけでなく全身の健康にもつながっています。
普段の食事に噛み応えのある食材をトッピングするなど、日常生活によく噛むための工夫を取り入れると楽しく続けることができますので、噛むことをこの機会に意識してみてくださいね。
参考
日本歯科医師会 歯科情報誌 歯の学校vol.5 https://www.jda.or.jp/pr/pdf/hanogakko/hanogakko_vol50.pdf
8020財団 https://www.8020zaidan.or.jp/pdf/poster/8020himiko.pdf
クリニカ https://clinica.lion.co.jp/oralcare/ha-kamu.htm