舌にも正しい位置があることを知っていますか?
まずはご自身の舌が普段どの位置にあるか、チェックしてみましょう。
①舌が上あご全体にあたっている
②舌が上の前歯と下の前歯の間にある
③舌が下の前歯の裏側にあたっている
「①舌が上あご全体にあたっている」が舌の正しい位置です。
舌の先端は上の前歯のやや後ろの口蓋ひだ(スポット)に触れていて、舌全体が上顎に付いた状態が正しい位置です。
舌が正しい位置にないとどうなるの?
舌が正しい位置にないと、見た目だけでなく、健康上の問題にもつながってきます。
●歯並びに影響する
●舌の筋肉が低下する
●顔のたるみの原因になる
●口呼吸になる
●口が渇きやすく虫歯などのリスクが高まる
●発音や滑舌が悪くなる
●いびきをかく など
過去のお口の豆知識「お子様の歯並びや噛み合わせ、悪くなる前に予防しよう」でもご紹介した様に、歯並びや噛み合わせが悪くなる原因になりますので、普段からの心がけで予防することが大切です。
予防方法
舌の位置を意識する
気が付いたら舌を正しい位置に置くことを意識しましょう。無意識に舌が正しい位置から外れることが多いですので、デスク周りやテレビのそばなど、目に付くところに「舌の位置」と書いたメモを置いておくなど工夫すると良いでしょう。食べ物を飲み込むときにも意識してみてくださいね。
舌のトレーニング
あいうべ体操
あいうべ体操は福岡のみらいクリニックの今井一彰先生が考案した口呼吸を鼻呼吸に改善していく簡単な口の体操です。
「あー」と口を大きく開く
「いー」と口を大きく横に広げる
「うー」と口を強く前に突き出す
「ベー」と舌を突き出して下に伸ばす
これらを1セットとし、1日30セットを目安に毎日続けます。
舌回し
口を閉じたまま、歯の表面と頬の内側の間を舌先でゆっくりなぞる様に大きく1周回しましょう。
右回り、左回り20回ずつを1日3回行いましょう。はじめはとても疲れると思いますので、無理せず10回ずつなどできる回数からはじめましょう。
ポッピング
最初に紹介したスポットに舌を合わせ、上あごに舌を吸いつけてゆっくりと口を開きながら「ポンッ」と音が出るように舌を離します。これを1日15回を目安に行いましょう。
この他様々な予防法やトレーニングがありますが、これらのトレーニングを気が付いた時に行う習慣をつけることで、舌の位置の影響によるトラブルを予防・改善することが期待できるでしょう。
お子様の歯並びや噛み合わせの予防だけでなく、口呼吸や顔のたるみなど大人の方にもいいトレーニングですので、親子で一緒にやってみてくださいね。
小川歯科医院では、楽しみながら舌・頬・唇の筋力トレーニングを行い、歯並びを悪くした原因を根本から治していくマウスピース型矯正装置マイオブレースで予防矯正治療を行っています。
子どもの歯並びが心配、矯正は必要かわからないなどお悩みの方は、お気軽にご相談下さい。
詳しくは「マイオブレース」をご覧ください。
参考
みらいクリニック あいうべ体操 https://mirai-iryou.com/aiube/