⾷育について

みなさんは「⾷育」という⾔葉を聞いたことがあるでしょうか︖

⾷育は、⽣きる上での基本であって、知育・徳育・体育の基礎となるものであり 、様々な経験を通じて「⾷」に関する知識と「⾷」を選択する⼒を習得し、健全な⾷⽣活を実現することができる⼈間を育てることです。
農林⽔産省(http://www.maff.go.jp/j/syokuiku/)より抜粋

近年では、栄養の偏りや不規則な⾷事などによる肥満や⽣活習慣病などの増加や、過度なダイエットなど様々な健康に関する問題が⾝近になっています。⼀⼈で⾷事をする機会も多くなり、⾷事のおいしさや楽しさを感じられず、⾷事を抜いたり、簡単に済ます⼈も多くなっています。

⾷事は⻭やあごの成⻑と健康にも⼤きく関わります。⾷べることに関する知識を⼦供のころからよく知り、少しでも意識をして⾷べるものを選択することで、健康な体作りをすることができます。

よく噛んで⾷べることの効果


① お口の中をきれいに保つ
唾液がたくさん出て口の中をきれいにし、むし歯や歯周病などを防ぐことがでます。
② ⽣活習慣病の予防
よく噛んでゆっくり時間をかけて⾷べることにより、必要以上に⾷べ過ぎることを防ぐことができます。
③ 脳の働きを活発にする
よく噛むことで脳への⾎液の流れが良くなり、脳が刺激されて働きを活発にします。
④ 発⾳と表情がよくなる
よく噛むことで、⼝の周りの筋⾁を使い、発⾳がはっきりし、若々しい表情を保つことができます。
⑤ 味覚の発達
よく噛むことで、⾷材の味をしっかり感じることができます。⾷事が楽しくなります。
⑥ 全⾝の健康につながる
きちんと噛むことで、飲み込みやすくなり、消化器官の負担を減らします。

しかし現代⼈は、加⼯⾷品や糖質を多く含む⾷品をよく⾷べたり、柔らかい⾷べ物が多くなったり、⾷事の時間
が短くなったことなどが理由で、せっかく⾷事をしても噛む回数も減っています。
噛み応えのある⾷べ物を⾷べたり、意識して噛む回数を数えてみたりすることで、⻭や顎にとって、いい影響を
与え、唾液がよく出ることで虫歯や歯周病になりにくいお口の環境づくりに繋げることができます。
特に小さいお子さんがいる方は、子供のころから噛み応えのあるものや、虫歯になりにくい食べ物を選ぶなど、
工夫してあげるといいでしょう。

参考
テーマパーク8020 https://www.jda.or.jp/park/relation/syokuiku.html
⽇本⼩児⻭科学会 http://www.jspd.or.jp/contents/main/proposal/index05.html

瓢箪山の歯医者・医療法人小川歯科医院院長・歯科医師 小川清二

記事監修医

瓢箪山の歯医者
医療法人小川歯科医院
院長・歯科医師 小川清二

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