インフルエンザが流行するシーズンですが、皆様の周りはいかがでしょうか︖
充分な睡眠を取ることや、人混みを避ける、うがい手洗いなどが一般的インフルエンザの予防方法ですが、最近では歯みがきで口腔ケアをすることが、インフルエンザ予防の新常識として様々なメディアでも発信されています。
お口の汚れである歯垢(プラーク)は、食べ物のカスではなく、歯の表面に付着した細菌の塊です。プラーク1mg当たりに細菌が何億個も存在していると言われています。
細菌が増殖するとインフルエンザウイルスが粘膜に侵入しやすくなります。
しかし、口腔ケアをするとインフルエンザの発症率が10分の1に減少したという結果が発表されています。
前回「歯周病と疾患の関係」でお口の汚れが様々な疾患に関係することを紹介しましたが、やはりお口の汚れは体にいい影響を与えないということがわかります。
今一度歯磨きの方法や口腔ケアを見直してみましょう。
CHECK1 今使っている歯ブラシはいつから使っていますか︖
歯ブラシの適切な交換時期はおよそ1ヶ月。毛束が開いていない清潔な歯ブラシを使いましょう。
CHECK2 歯ブラシの使い方
歯ブラシは鉛筆を持つように軽く握てください。歯を磨くときには軽く小刻みに動かすことを心がけましょう。
CHECK3 歯ブラシの角度
歯は複雑な形をしています。歯ブラシを縦や斜めにあてて細かいところまで丁寧に。力を入れすぎないように注意しましょう。
CHECK4 歯ブラシ以外のアイテムでさらに細かいケアを
歯ブラシだけできれいにできない細かな部分は、デンタルフロスや歯間ブラシできれいにしましょう。使い方が難しい場合は、かかりつけの歯医者さんでご相談ください。
CHECK5 歯みがきと併せて舌のケアも効果的
舌の汚れている部分に柔らかい歯ブラシを当て、奥から手前に軽く動かしましょう。舌磨き用の歯ブラシなども販売されています。
舌を傷つけそうで心配な方は、ガーゼを水に濡らして指に巻き、下の表面の汚れを優しくふき取りましょう。
無理に汚れを取ったり、何度も舌をこすったりすることは、舌の表面を傷つけて口臭の原因を作ってしまいますので、逆効果になることがあります。1日1回を目安に優しくケアすることが大切です。
CHECK6 定期健診を受けましょう
自分で落としきれない汚れは、定期健診でプロのケアを受けましょう。歯みがき指導なども行っていますので、正しい歯みがきの方法を身につけて、さらに歯みがきの効果を高めましょう。
参考
公益財団法人 ライオン歯科衛生研究所 https://www.lion-dent-health.or.jp/labo/article/knowledge/03.htm
保健指導リソースガイド http://tokuteikenshin-hokensidou.jp/news/2015/004112.php