いざという時にお口のトラブルで困らないために!予防歯科の大切さ

お口のトラブル

新型コロナウイルスやインフルエンザなどの感染症対策として、また非常時に誤嚥性肺炎による災害関連死を防ぐなど口腔ケアに注目が集まっています。

平時であっても、年末年始やGWなど長期の休み中や大切なイベントがあるときに限って、歯が痛んだり、歯茎が腫れたり、お口のトラブルが起こった経験はありませんか?

いざという時、お口のトラブルで困らないために、日頃から歯磨きなどの口腔ケアを欠かさず、定期的な歯科検診やクリーニングを受けるなど、お口の環境を整えておくことが大切です。

しかし、日本歯科医師会の調査によると、多くの方が口腔環境への意識が高まっているにもかかわらず、歯科医院で定期検診を受けていないという方がまだまだ多いようです。

今回は、お口のトラブルと全身の健康の関係や、予防歯科の大切さについてご紹介します。

 

お口のトラブルと全身の健康の関係

歯の本数や噛んだり飲み込んだりする機能、唾液の量、お口の清潔さなど様々な要素が全身の健康に関わっています。その一例をご紹介します。

歯の本数が少ない・痛みがある

qolの低下とお口のトラブル

硬いものが噛めないと、柔らかい食べ物が多くなり、栄養のバランスが偏ったり、食欲が減ったり、噛む回数が減ることで口元の衰えや脳への刺激が減るなど悪循環になってしまいます。これらは、要介護のリスクや健康寿命にも関わっています。

 

歯周病と全身疾患

歯周病と全身疾患

腫れた歯茎の血管内に侵入した歯周病に関わる細菌が、誤嚥性肺炎・糖尿病・動脈硬化・早産など様々な疾患のリスクを高めたり、悪影響を与えることが明らかになってきています。

 

お口のケア不足

お口の中が不潔だと、お口の免疫力が落ち、細菌やウイルスに感染しやすくなってしまいます。

 

なぜ定期検診に通わないといけないの?予防歯科の大切さ

歯科定期検診

クリーニングや予防処置は、定期的に行わないと、日が経過するごとに効果が薄れてなくなってしまいます。そのため、歯磨きなどの口腔ケアと継続的な定期健診で安定したお口の状態を維持する必要があります。万が一、お口にトラブルが起こっても、早期に発見し治療をすることで、治療に時間がかからず、患者様ご自身の時間や通院の回数、治療費などの負担を減らすことができます。

歯のトラブルは放置して自然に治ることはありません。治療は1回で終わらないものがほとんどです。症状が進行するほど、治療が複雑になり時間がかかります。また、歯は一度削ってしまうと治療は出来ても、元通りに戻すことは出来ません。

お口の健康づくりは、日々の積み重ねが大切だということを理解し、それが将来のご自身の全身の健康にもつながることを知っておきましょう。

 

まとめ

今回は、お口のトラブルと全身の健康の関係や、予防歯科の大切さについてご紹介しました。お口の健康管理は、ご自身のお口とからだを守ることに繋がります。

かかりつけの歯科を持ち適切な口腔ケアを習慣にして、お口と体の健康を保ちましょう!

当院では早くから予防中心型の治療に取り組んでおり、厚生労働省指定の「かかりつけ歯科医機能強化型歯科診療所(か強診)」に認定されました。か強診の歯科医院では、か強診でない一般の歯科医院と比べて、健康保険の適用範囲が拡大されています。患者様のQOL(生活の質)を考えた包括的歯科医療を実践してまいりますので、歯やお口のお悩みがございましたらお気軽にご相談下さい。

予防歯科ページも併せてご覧ください。

 

参考

公益財団法人日本歯科医師会 15歳〜79歳の男女10,000人に聞く、「歯科医療に関する生活者意識調査」

https://www.jda.or.jp/jda/release/cimg/2022/DentalMedicalAwarenessSurvey_R4.pdf

瓢箪山の歯医者・医療法人小川歯科医院院長・歯科医師 小川清二

記事監修医

瓢箪山の歯医者
医療法人小川歯科医院
院長・歯科医師 小川清二

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