毎月8日は「歯ブラシ交換デー(ライオン株式会社が制定)」で、毎月歯ブラシを交換する習慣を広めていくことを目的としています。
歯磨きの目的は歯垢を除去することですが、毛先が広がった歯ブラシでは、歯垢除去率が低下してしまい、これが虫歯や歯周病の原因となったり、歯茎を傷つけてしまうなどの影響があります。
今回は、歯ブラシの交換時期や選び方、歯の磨き方の見直しについてご紹介します。
歯ブラシは月に1度交換を
⽑先の広がった⻭ブラシと、新しい⻭ブラシとの汚れ落ちの違いについての調査では、⽑先が広がった⻭ブラシは汚れを落とす力が6割程度にまで減少してしまうことがわかりました。
さらには⻭の表面や歯茎を傷つけやすくなったり、歯ブラシが不衛生になりお口に細菌が増殖してしまうなどのリスクもあります。
毛先が広がったら歯ブラシを交換するという人は多いですが、毛先が開いていなくても、長期間同じ歯ブラシを使い続けていると、毛先に弾力がなくなったり、歯ブラシが不衛生になっている可能性がありますので、月に1度の交換がおすすめです。
歯ブラシはどう選べばいいの?
歯ブラシの毛先のかたさは、お口が健康な方には「ふつう」をおすすめしています。
「かため」は汚れをしっかり落とすことができますが、取り扱いを間違えるとお口の中を傷つけてしまうため、注意が必要です。歯茎から出血しやすい人は「やわらかめ」というように、お口の状態に合わせて毛先のかたさを選びましょう。
お子様の場合はパッケージに年齢の目安が表記されていますので、参考にしながらお口の成長に合ったものを選ぶと良いでしょう。
歯の磨き方を見直そう
1ヶ月経ってないのに、すぐに歯ブラシの毛先が広がると感じる場合は、歯の磨き方が間違えているのかもしれません。
適切なブラッシング圧は約150〜200g程度といわれています。鉛筆を持つように軽く歯ブラシを握り、歯を一本ずつ丁寧に磨く意識で小刻みに動かしましょう。
歯ブラシ選びや正しい歯の磨き方は歯科医院で相談を
歯ブラシ選びや正しい磨き方などは、わからないことも多いかと思います。自分のお口にどんな歯ブラシが合っているか、どこが磨けていないかなど、歯科医院で相談することをおすすめします。
当院では、患者様の歯並びや磨き方の癖などに合わせた歯磨き指導を行っております。ケア用品も豊富に取り揃えておりますので、歯ブラシ選びについてもお気軽にご相談下さい。
まとめ
今回は、歯ブラシの交換時期や選び方、歯の磨き方の見直しについてご紹介しました。
歯ブラシの交換時期を見極め、正しい使い方を実践することで効率的な口腔ケアができます。毎月の歯ブラシ交換デーをきっかけに、口腔ケアの重要性を再確認し、予防歯科に取り組みましょう。
参考
Lidea https://lidea.today/articles/475
公益財団法人ライオン歯科衛生研究所
https://www.lion-dent-health.or.jp/labo/article/tool/01.htm