マスク生活で、ご自身の口臭が気になるというお悩みが増えています。
マスクの中で自分の息がこもり、普段以上に口臭が気になるという場合もありますが、マスクで息苦しさを感じ、無意識に口呼吸をしてしまう方が増えしまっているようです。
口呼吸は口臭の原因にもなり、自覚しやすいですが、実はその他にも様々なトラブルを引き起こす可能性があります。
今回は、口呼吸による影響と対策についてご紹介します。
口呼吸による影響
虫歯や歯周病、口臭の原因になる
口呼吸で、お口が乾燥してしまうと、虫歯や歯周病の原因菌が繁殖しやすい口腔内環境なってしまいます。これが口臭の原因にもつながります。
口周りの筋肉の衰え
口呼吸で、口周りの筋肉が常に緩んだ状態となり、筋肉が衰えてしまいます。しわやたるみ、二重あご、さらにはいびきの原因にもなってきます。
特にお子様の場合は、口呼吸が歯並びにも大きく影響しますので注意が必要です。
風邪や感染症なりやすい
鼻は、呼吸で入ってきた細菌やウイルスなどを体内に侵入させない機能が備わっているため、風邪をひきにくくしたり、ウイルスに感染しにくくしたりする特徴があります。
しかし口呼吸では、細菌やウイルスなどを直接体内に取り込んでしまうため、風邪や感染症になるリスクが上がってしまいます。
口呼吸の影響はこの他にも様々です。このような影響をできるだけ抑えるためにも、しっかり対策をしておきましょう。
お口の渇き対策
鼻呼吸を意識する
テレビを観たり、仕事など何かに集中している時は無意識に口呼吸になりがちですので、鼻呼吸を意
識したり、「鼻呼吸」と書いたメモを目に付くところに貼っておくのも効果的です。
口の潤いを保つ
こまめな水分補給でお口の潤いを保ちましょう。
よく噛む
噛むことで脳に刺激が伝わり、唾液が分泌されます。食事の時はしっかり噛むことを意識しましょう。ガムを噛むのも効果的です。その際ガムはキシリトール入りのものがおすすめです。
唾液腺マッサージ
唾液の分泌を促すために、唾液腺マッサージが効果的です。
- 耳下腺(じかせん)へのマッサージ
耳たぶの横辺りの頬に人差し指から小指までの4本を軽く当てます。後ろから手前に向かって円を描くようにマッサージ(10回)します。
- 顎下腺(がっかせん)へのマッサージ
顎のエラ部分の骨の内側に親指を当て、ゆっくりとやさしく押します。親指で押しながら、前方に移動(5回)します。
- 舌下腺(ぜっかせん)へのマッサージ
舌の付け根の真下に両親指をそろえて当てます。上に向かってやさしく押し上げるように(10回)当てます。
今回はマスク生活での口呼吸についてご紹介しましたが、口が乾く原因は様々で、ストレス、薬の副作用、糖尿病や基礎疾患、加齢や筋力の低下などの身体的変化、飲酒や喫煙などがあります。
規則正しい生活を心がけるとともに、改善が見られない場合は、ひどくなる前にかかりつけの歯科医院に相談してみてはいかがでしょうか。
その他マスク生活で多い口臭のお悩みや、疲れなどによる歯茎の違和感に関しては下記のブログでもご紹介しておりますので併せてご覧ください。