朝起きたとき、⼝の中のねばつきや⼝臭が気になることはありませんか︖⼝の中の細菌の数は、寝ている間に30倍にも増えると⾔われています。これは、寝ている間に唾液の分泌が減少することや、⼝呼吸することにより、⼝の中が乾きやすくなり、⼝の中の細菌にとっては活動しやすい環境になるためです。
唾液には、⼝の中の細菌を洗い流す役割があるので、⼝の中が乾くと細菌が増えやすくなります。これがねばつきや⼝臭の原因になるのです。
まず初めに、唾液の分泌量の変化を見てみましょう。
唾液の分泌量の変化
起きているときと寝ているときでは唾液が減少していることがわかります。磨き残しは、唾液が減少しているときに細菌が増殖する原因になりますので、寝る前はしっかり⻭磨きをしましょう。
細菌が増えないようにするには、細菌のえさとなる食べかすを残さないことが⼤切です。寝る前に丁寧に⻭を磨いて、⼝の中の汚れを取り除いておきましょう。
ブラッシングに加えて、マウスウォッシュを使うと、殺菌成分で⻭をコーティングできるので、より効果的です。⼩川⻭科医院ではお⼦様でも使いやすいさっぱりした洗⼝液も取り扱っておりますのでお問合せ下さい。
唾液検査について
皆さんは唾液検査を受けたことがありますか︖唾液検査を受けると、お⼝の健康状態をグラフで視覚的に確認することができます。お⼝の状態を視覚的に確認することで更なる改善や予防の意識が高まります。
唾液検査の⽅法や、検査結果からどのようなことがわかるかなどをご紹介いたします。
唾液検査とは
唾液検査とは、唾液に含まれる成分や菌の数を調べることで、お⼝健康状態を知ることができます。
結果は数値とグラフで確認することができます。例えば、⼀⾔で⾍⻭と⾔ってもひとりひとり原因が異なるため、それぞれのお⼝に合った予防⽅法を提案できます。患者様⾃⾝も、お⼝の健康状態を視覚的に確認することによって、意識を⾼めることができます。
唾液検査の⽅法
唾液検査は、各⻭科医院が採⽤している検査キットにより⽅法は様々ですが、当院での唾液検査の⽅法をご紹介します。
① 洗⼝⽤⽔で⼝をすすぐ
洗⼝⽤⽔で10秒間軽く⼝をすすぎ、コップに吐き出します。
② 測定
すすいだ液を唾液検査⽤の測定器にセットして、検査スタート。
③ 測定完了
およそ5分で測定が完了します。測定結果はグラフや数値で確認することができます。
患者様に負担なく、5分で測定が完了すため、その⽇のうちに結果を知ることができます。
唾液検査からわかること
唾液検査から、主に下記の3点を⾒ることができます。
⻭の健康度 : お⼝の菌の数、唾液の酸性度、酸に対する抵抗に関することから、⻭垢の付きやすさや⾍⻭になりやすいかどうかがわかります。
⻭茎の健康度 : ⽩⾎球やタンパク質の量から、⻭茎の炎症や出⾎など⻭茎の健康状態がわかります。
お⼝の清潔度 : ⼝腔内の細菌の数とアンモニアの量から、⼝臭等の原因に関わることがわかります。
唾液検査の結果から、⾍⻭や⻭周病になりやすいかどうか、これからどんなケアをしていったらいいかなど患者様それぞれに合ったケア⽅法をご提案いたします。
唾液はお⼝の中を清潔に保つ働きなど重要な役割を担っています。唾液の分泌量が少ない、⼝が乾きやすいなど、唾液に関するお悩みもご相談ください。唾液検査は、全ての⼈におすすめしたい検査です。ご興味のある⽅は当院スタッフまでお気軽におたずねください。
参考
Lidia https://lidea.today/articles/972
ライオン システマ https://systema.lion.co.jp/other/mamechishiki/06.htm