口腔ケアは、虫歯や歯周病など口の中の病気を防ぐだけでなく、誤嚥性肺炎や感染症予防など、全身の健康状態を維持する効果も期待できます。
今回は口腔ケアの様々な効果と当院の取り組みについてご紹介します。
口腔ケアの効果
口腔疾患の予防
虫歯や歯周病などお口のトラブルを予防します。
誤嚥性肺炎予防
誤嚥性肺炎は、飲み込む機能や咳の反射、認知機能の低下などの影響で、食べ物や唾液が誤って気管に入り、それが原因で引き起こされる肺炎のことです。正しい口腔ケアをし、誤嚥性肺炎の原因となる細菌の数を減らすことが効果的です。
免疫力向上と感染症対策
口腔内の細菌を減らすことは免疫が十分に働くことができ、インフルエンザや新型コロナウイルスなど感染症予防に繋がります。
口腔機能の低下予防
食べこぼし、滑舌低下、むせる、噛めないといった些細な衰えが、気づかないうちに全身に様々な影響を与えます。口腔環境や機能を良好に保つことは、口腔機能維持に繋がります。
認知症予防
お口の健康を維持し、自分の歯や入れ歯を使ってしっかり噛んで食事をすることは、認知症予防が期待できます。
当院の取り組み
今回紹介した以外にも、お口の細菌は脳梗塞や動脈硬化、糖尿病、早産などの予防など、様々な全身疾患に関わっています。そのため、日常的な口腔ケアは、単に歯をきれいに保つだけでなく、全身の健康を守るために重要な役割を果たします。
そこで、当院では予防歯科の重要性に着目し、早くから予防中心型の治療に取り組んでいます。担当衛生士による長期的なお口の管理やクリーニングだけでなく、生活習慣のアドバイスや歯磨き指導など一人ひとりにあった最適なケアをご提案することで、皆様のお口の健康をサポートいたしますので、お気軽にご相談下さい。
まとめ
今回は口腔ケアの様々な効果と当院の取り組みについてご紹介しました。口腔ケアはお口の健康だけにとどまらず、全身にも影響しています。
特に今の時期は暑さで免疫力が下がったり、新型コロナウイルスも流行しています。口腔ケアはこれらのリスクを下げることにもつながりますので、この機会に改めて口腔ケアを見直し、全身の健康について考えてみてくださいね。
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参考
公益社団法人 日本歯科医師会 https://www.jda.or.jp/corona/Oral-care-Immunity.html