後悔する前に歯科定期健診を

55~74歳の男女1000人に行ったアンケート「健康」の後悔トップ20で、第1位が「歯の定期健診を受ければよかった」という結果がありました(gooリサーチとプレジデント編集部の共同調査により、「人生の振り返り」に関するアンケート)。

過去のコラム「からだの健康はお口から!歯周病と全⾝の関係」でも紹介した様に、お⼝とからだは密接な関係があります。⼝はからだの⼊り⼝であるため、⼝から取り⼊れたものが全⾝に⾏き渡ります。それと同じように、お口の汚れが全身に行き渡り、⽣活習慣病や様々な疾患、インフルエンザやウイルス感染などの原因となってしまいます。また、年齢関係なく、若い⼈でも歯周病になる方も増えています。

日頃の口腔ケアの継続や、定期健診などで早期発見・早期治療をすることで、これらのリスクを下げられることがわかってきました。

歯科定期健診を受けたことがない方は、不安に思われる方もいらっしゃるかと思いますので、今回は当院の歯科定期健診についてご紹介いたします。

当院の⻭科定期健診

①問診

⻭がしみたり⻭茎に違和感が無いかなど、お⼝のことで気になることがないかお尋ねします。気になる部分は念⼊りに確認します。少しのことでもお気軽にご相談ください。

問診

 

②口腔内のチェック

⾍⻭や⻭周病がないかをチェックします。

⻭や⻭ぐきを⽬で診たり、専⽤の器具を⽤いて⻭周ポケットの深さや⻭のぐらつきなどを調べ、異常があるかを⾒極めます。

写真は⻭周ポケット検査の様⼦。⻭と⻭茎の間にプローブと呼ばれる専⽤の器具を⼊れ、ポケットの深さや、⻭茎の腫れや出⾎がないかなどを調べています。

お口のケアが行き届いていない部分などに歯茎の腫れや出血が見られます。歯周病などが進んでいると、歯周ポケットが深くなっています。

口腔内のチェック

 

③お⼝の粘膜のチェック

お⼝の中や⾆など⼝腔粘膜に炎症など異常が無いか粘膜の状態をチェックします。口腔粘膜の異常はその周辺に原因があるものと全身に関わるものがあります。

また、食いしばる癖がある方は、頬の内側や舌の縁に歯の形がついていたり、白くなっているのが見られます。

お⼝の粘膜のチェック

 

④ブラッシング指導

正しいブラッシングとは、⾊々な病気を引き起こす原因となるお口の細菌(プラーク)を、しっかりと取り除ける⻭の磨き⽅を意味します。

磨き方の癖や⻭並びが1⼈1⼈異なるため、ブラッシング指導ではそれぞれの患者様に合った⻭の磨き⽅をアドバイスいたします。

⾁眼ではわからない部分に関しては、⻭垢の染め出し液を⽤いて、磨き残しなどをチェックする場合もあります。

ブラッシング指導

 

⑤PMTC(ピーエムティーシー)

PMTCとはProfessional Mechanical Tooth Cleaning の略で、特殊な器材や薬剤を⽤いた⻭のお掃除で、専⾨家でなければ⾏うことができません。多くの場合、⻭科衛⽣⼠が担当し、患者様⾃⾝では取り除くことのできない⻭の汚れを除去します。

具体的には、電動の専⽤ブラシにペーストを塗り、⻭の表⾯の汚れを落とします。この他、デンタルフロスやプラスチックチップなどを⽤いてお掃除します。最後は研磨ペーストを使って⻭⾯を磨き上げ、⻭質を強化するフッ素を塗布して処置が完了します。

PMTC

PMTCで⻭を磨き上げてもらっても、その効果はしばらくすると消えてしまいます。ブラッシング指導で教わった磨き⽅を基に、正しい⻭の磨き⽅をマスターしましょう。

 

お口のケアは継続することが大切です。⻭科の定期健診は2〜3ヶ⽉に1回のことなので、年間にしてもわずか数回です。⻑い⽬でみると、その⽅が治療回数も費⽤もかからずに済む場合が多いです。 悪いところを治すより、悪いところをつくらないようにしましょう。

 

ご自宅でもブラッシング指導で身につけた正しい歯磨きやケアを実践するのはもちろんのこと、規則正しい食生活や充分な睡眠など健康的な生活を心がけましょう。

 

また、子どものお口のケアには大人の協力が必要です。子どもの時から歯科医院に通ったり、自宅でもお口をケアする習慣をつけて、将来のお口の健康を守ってあげましょう。

総入れ歯や歯が無い方でも、しっかり粘膜をケアしてお口をきれいにすることが大切です。粘膜をケアする用のハブラシもあります。

ご自身だけでなく、ご家族のお口のケアについてなどもお気軽にご相談下さいね。

 

参考

公益社団法人 日本歯科医師会 リーフレット「最近、歯医者さんに行っていますか?」 https://www.jda.or.jp/occupational_health/pdf/poster-01.pdf

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