8020 運動

「8020 運動」をご存知でしょうか?耳にする機会も増えたかと思います。8020 運動は平成元年に誕生
し、30 周年を迎えました。知っているようで知らない8020 運動についてまとめました。

 

「8020(ハチマルニイマル)運動」とは?


“「8020(ハチ・マル・二イ・マル)運動」は、「80 歳になっても自分の歯を20 本以上保とう」という
運動で、生涯にわたり自分の歯でものを噛むことを意味します。
「8020」のうち、「80」は男女を合わせた平均寿命のことで「生涯」を意味します。
一方「20」は「自分の歯で食べられる」ために必要な歯の数を意味します。
今までに行われた歯の本数と食品を噛む(咀嚼)能力に関する調査によれば、だいたい20 本以上の歯が
残っていれば、硬い食品でもほぼ満足に噛めることが科学的に明らかになっています。”

厚生労働省 生活習慣予防のための健康サイトより引用

 

「8020」を達成するには


生涯にわたる健康な歯を作るには、胎児期からの対策を充実させることが必要です。歯の形成は妊娠中から始まり、お母さんの健康や食事への配慮が、赤ちゃんの健康にも重要です。
また、子供のお口の健康状態は、親の協力がなければ予防できません。子供のころからむし歯予防などケアの習慣を身に着けることが8020 の達成へとつながります。

 

8020 達成者の割合


下記のグラフは、平成28 年に厚生労働省より公表された80 歳で20 本以上の歯を有する者の割合です。8020 達成者が調査開始時より増加していることがわかります。

厚生労働省 平成28 年歯科疾患実態調査(https://www.mhlw.go.jp/toukei/list/62-28.html)より

よく噛んで食べることの効果


① 歯や口の健康を防ぐ
唾液がたくさん出て口の中をきれいにし、むし歯や歯周病などを防ぐことができる。
② 生活習慣病の予防
よく噛んでゆっくり時間をかけて食べることにより、必要以上に食べ過ぎることを防ぐ。
③ 脳の働きを活発にする
よく噛むことで脳への血液の流れが良くなり、脳が刺激されて働きを活発にする。
④ 発音と表情がよくなる
よく噛むことで、口の周りの筋肉を使い、発音がはっきりし、若々しい表情を保つことができます。
⑤ 味覚の発達
よく噛むことで、食材の味をしっかり感じることができます。食事が楽しくなります。
⑥ 全身の健康につながる
きちんと噛むことで、飲み込みやすくなり、消化器官の負担を減らす。

8020 を達成することは、自分の歯で何でもおいしく食べることができ、健康で生き生きとした生活につ
ながります。

参考:
●厚生労働省 生活習慣予防のための健康サイト

8020運動とは


●厚生労働省 平成28 年歯科疾患実態調査  https://www.mhlw.go.jp/toukei/list/62-28.html
●8020 推進財団  https://8020zaidan.or.jp/index.html
●日歯8020 テレビ  http://www.jda.or.jp/tv/91.html

瓢箪山の歯医者・医療法人小川歯科医院院長・歯科医師 小川清二

記事監修医

瓢箪山の歯医者
医療法人小川歯科医院
院長・歯科医師 小川清二

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