「しっかりケアをしているのに、虫歯になりやすいかも…」と感じたことはありませんか?虫歯になりやすい人となりにくい人には違いがあります。
今回は虫歯になりやすい人となりにくい人の違いと、予防方法についてご紹介します。違いが分かれば、ご自身にあった予防方法も見つかるかもしれませんので、参考にしてみてください。
虫歯になりやすい人の習慣や特徴
歯の質
歯の質とは歯を構成するエナメル質、象牙質、セメント質などの成分のことです。歯の質が弱いと、虫歯になりやすくなります。フッ化物(フッ素)で再石灰化を促進したり、よく噛み、唾液分泌を促進したりすることで強化できます。
唾液の質や量
唾液には食べかすや汚れを洗い流し、口の中をきれいに保ち、歯を守る働きがあります。
そのため、唾液がねばついている、お口が乾燥気味である方は、虫歯になりやすい傾向にあります。
よく噛んだり、唾液腺のマッサージをしたり、お口の体操をすることで唾液の分泌を促すことができます。
歯磨き
歯を「磨いている」と「磨けている」は全く違います。歯をしっかり磨いているのに虫歯になりやすい方は、もしかすると正しく歯を磨けていないのかもしれません。
歯並びの違いや磨き方の癖があるため、一人一人に合った歯の磨き方をかかりつけの歯科医院で教えてもらいましょう。フロスや歯間ブラシを使うとさらに効果的です。
詰め物や被せ物
一度治療した歯は、治療していない歯に比べて弱くなります。また、詰め物や被せ物のすき間に虫歯菌が侵入し、再び虫歯になってしまう二次カリエスになる可能性も。見えない部分で、ご自身では気が付きにくいため、定期健診で確認・予防することをおすすめします。
食生活
間食が多い、糖分の多いものをよく食べる方は、虫歯になりやすい傾向にあります。
歯は、カルシウムが溶け出す脱灰と、それが元に戻る再石灰化が繰り返されています。口の中に長い間食べ物が入っていると、再石灰化されるタイミングがなくなり、虫歯のリスクが高くなります。
また、虫歯の原因菌は、食べカスに含まれる糖分を栄養にするため、糖分の多い食べ物は菌に栄養を与えてしまいます。
食事や間食の時間を決めて、だらだら食べをしない、糖分が少ないものを選ぶ、バランスの良い食生活を心がけましょう。
生活習慣
規則正しい生活で身体の免疫力を高めることは健康の基本です。免疫力が落ちてしまうと、虫歯をはじめ、様々な病気に感染しやすくなりますので、適度な運動と栄養や睡眠をしっかりとることが大切です。
ご自身に当てはまることはありましたか?歯を磨くこと以外に、お口の病気に関わる習慣は色々ありますので、できることから改善していきましょう。
当院ではお口の健康診断を受け付けていますので、お気軽にご相談下さい。ご自身のお口の環境を知って、効果的に虫歯を予防しましょう。