⾍⻭の再発

前に⾍⻭になって治療したところが、また⾍⻭になった経験はありませんか︖
これは⼆次う蝕(うしょく)や⼆次カリエスと呼ばれ、治療した詰め物などの隙間に、⾍⻭菌が⼊り込んで⾍⻭が再発することを⾔います。
⼀度治療をして⻭を削っているため、⻭の表⾯ではなく中のエナメル質や象⽛質が⾍⻭になるので、初めての⾍⻭に⽐べて進⾏が速くなります。

二次う蝕
しかし、⼆次う蝕の認知度は低いようで、⼀度治療した部分は何度も⾍⻭にならないと思って安⼼してしまう⼈が多いようです。

さらに詰め物や被せもののに隠れているため発⾒しにくく、⾍⻭が進⾏してしみたり痛んだり、詰め物が取れたりしてから気が付くことも。
何度も同じ⻭の⾍⻭を繰り返していると、最終的には⻭を失いかねません。治療したからと安⼼するのではなく、健康な⻭よりもさらに気を付けることが⼤切です。

⼆次う蝕を予防するには︖


⼆次う蝕を予防するには、下記の様なことに気をつけましょう。

● プロによるケア
・⻭の定期健診
⻭の定期検診では、⾍⻭や⻭周病がないかをチェックします。⻭や⻭ぐきを⽬で診たり、器具を⽤いて触ることで、異常があるかを見極めます。

・PMTC
PMTCとは、特殊な器材や薬剤を⽤いた⻭のお掃除で、専⾨家でなければ⾏うことができません。多くの場合、⻭科衛⽣士が担当し、患者様自身では取り除くことのできない歯の汚れを除去してくれます。

・ブラッシング指導
プロによるケアをしてもらっても、その効果はしばらくすると消えてしまいます。⾍⻭や⻭周病を予防するには患者様自身が正しいはみがき方法を身に着けることが大切です。 歯並びが1人1人で異なるため、それぞれの患者さんに合った歯の磨き方をアドバイスいたします。

● セルフケア
・はみがき
いつもきちんと⻭を磨いているつもりなのに何度も同じ場所が⾍⻭になる⽅は、特に気をつけましょう。
磨き⽅の癖や⻭並びによって磨き残しや、いつも磨けていない部分が把握できておらず、繰り返し⾍⻭になっている可能性があります。プロケアのブラッシング指導をもとに、正しい歯の磨き方を意識して磨きましょう。

・⾷習慣
よく噛んで、唾液をしっかり出すことで、唾液の作⽤で⼝の汚れを落とします。また、規則正しい⾷事とはみがきを⼼がけましょう。長時間だらだら食べたり、はみがきをせずに寝たりしない。キシリトールのガムやタブレットを食べることも効果的です。

● フッ素による予防が効果的
⻭みがきの後の仕上げなどにフッ素⼊りの洗⼝液を使⽤することで、お⼝の中にフッ素をとどまらせることが⾍⻭予防には特に効果的です。フッ素については、過去のお⼝の⾖知識「フッ素について」もご覧ください。

参考
SUNSTAR http://jp.sunstar.com/company/press/2016/0531.html
テーマパーク 8020 http://www.jda.or.jp/park/trouble/index02.html

瓢箪山の歯医者・医療法人小川歯科医院院長・歯科医師 小川清二

記事監修医

瓢箪山の歯医者
医療法人小川歯科医院
院長・歯科医師 小川清二

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