夏バテと口内環境の関係|免疫力を守る口腔ケア習慣

記事公開日:2024年9月4日/更新日:2025年9月

こんにちは、瓢箪山の歯医者 小川歯科医院です。まだまだ暑い日が続いていますね。
暑い日が続くと、食欲不振やだるさなどで体調を崩しやすくなります。いわゆる「夏バテ」ですが、実は口内環境にも影響を与えることをご存じですか?
今回は、夏バテが引き起こすお口のトラブルと、健康を守るための口腔ケアのポイントを歯科医師の視点からご紹介します。

 

夏バテが口内環境に与える3つの悪影響

  1. 栄養不足による免疫力の低下

お口の悩み

夏バテで食欲が落ちると、タンパク質やビタミンB群などの栄養が不足します。

歯や歯茎も栄養を必要とするため、不足すると歯周病や口内炎が起こりやすくなります。

 

  1. 唾液分泌量の減少と口臭

口臭が気になる

夏は発汗が多く、体内の水分が失われやすい時期です。水分不足は唾液量の減少を招きます。
唾液はお口の中を洗浄し、細菌の繁殖を抑える働きがありますが、減ると口臭や虫歯のリスクが高まります。

 

  1. 細菌の繁殖による炎症リスク

お口の中の細菌

唾液が減ると、口腔内の自浄作用が低下し、細菌が増殖します。

この状態が続くと、歯肉炎・歯周病の悪化だけでなく、全身の健康にも影響する可能性があります。

 

夏バテ予防のための食事と生活習慣

食生活を整える

栄養バランスを意識する

  • 豚肉、レバー、大豆製品などのビタミンB群
  • 魚や卵などのタンパク質
  • 野菜や果物からのビタミンC
  • 海藻類やナッツのミネラル

※冷たい麺類やアイスの摂りすぎは胃腸を冷やし、さらに食欲低下を招くため注意しましょう。

 

水分補給は「ちょこちょこ」がおすすめ

一度に大量ではなく、常温水や麦茶をこまめに飲むことで、体内の水分バランスと唾液分泌を保ちやすくなります。

 

睡眠と休養で免疫力をキープ

睡眠不足やストレスも免疫低下の原因です。就寝前のスマホ使用を控え、質の高い睡眠を確保しましょう。

お口の健康に関わる栄養素については「お口の健康と栄養について」も併せてご覧ください。
 

夏こそ意識したい口腔ケア習慣

親子で歯磨き

  • 毎食後の歯みがき
  • デンタルフロスで歯間のプラーク除去
  • フッ素入り歯磨き剤の活用
  • 舌ブラシで舌苔(ぜったい)ケア
  • 定期歯科検診でお口の状態をチェック
  • キシリトール入り(50%以上)のガムやタブレットで唾液促進

これらを続けることで、夏場の口臭・虫歯・歯周病予防につながります。

 

よくある質問(FAQ)

Q1. 夏に口臭が強くなるのはなぜですか?
A. 夏バテで食欲が落ちたり水分摂取が減ると、唾液の分泌量も減少します。唾液は口内を洗浄し細菌の繁殖を防ぐ働きがありますが、分泌が減ると口臭の原因菌が増えやすくなります。

 

Q2. 夏場の虫歯予防に効果的な食べ物はありますか?
A. ビタミンB群を含む豚肉や大豆製品、ミネラル豊富な海藻類、キシリトール入りガムなどがおすすめです。これらは歯や歯茎の健康維持にも役立ちます。

 

Q3. 水分補給は何がベストですか?
A. 基本は常温または冷たすぎない水やお茶がおすすめです。砂糖を多く含む清涼飲料水は虫歯や口臭の原因になるため、頻繁な摂取は控えましょう。
 

まとめ|夏バテ予防はお口の健康から

夏バテは体だけでなく、口内環境にも大きな影響を与えます。

栄養・水分・睡眠・口腔ケアの4つを意識することで、免疫力を守り、暑い夏を元気に乗り切ることに繋がります。
当院では、唾液検査・口臭治療・歯科検診・赤ちゃん歯科やマタニティ歯科など、地域の皆さまのお口の健康を幅広くサポートしています。
お口のことで気になる症状があれば、早めにご相談ください。

瓢箪山の歯医者・医療法人小川歯科医院院長・歯科医師 小川清二

記事監修医

瓢箪山の歯医者
医療法人小川歯科医院
院長・歯科医師 小川清二

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